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えんむすび(取材のページ)

【Vol.1】 しずく ~はりまピアサポ・バンク~

コンセプトは、その「経験」と「対話」が誰かの支えになること。
しずく ~はりまピアサポ♡バンク~は、こころの病を経験した仲間が、おおよそ2ヶ月ごとに集い、活動しているピアサポート(当事者)グループです 。

発 足 

平成20年4月

活 動

ピアサポーター養成講座
こころのバリアフリー活動
障害に関する講演会および研修会

アンチスティグマ活動
所 在  事務局)たつの市龍野町堂本179 NPO法人いねいぶる内

みなさん、南米アンデス民話〝ハチドリのひとしずく〟をご存じですか?
私たちの名称である〝しずく〟は、この民話に登場するクリキンディという名のハチドリのように「私たちが今できることを」大切に活動しています。

今回は、いろんなサービスを使うとき工夫してること気を遣ってることについてピアサポーター(キリンさん、ウサギさん、イヌさん、クマさん)に、インタビュー(シカさん)している様子をご紹介します。


シカ

みなさんがサービスを使う上で配慮していること、気を遣っていること、上手に使うために工夫していることは何ですか?

キリン 相手の都合に合わせる。
私は生活の上で、ヘルパーさんに移動の手伝いもしてもらっているから、時間とかその日はダメとか言われたら合わせてる。
シカ

頼む相手の都合に合わせるということやね。

キリン ヘルパーさんに「今日は何時でも構いませんか」と言われたらしょうがないからそれに合わせる。
シカ

皆さんも相手の都合に合わせることはある?

ウサギ うん。
シカ ウサギさんはどんな時に?
ウサギ 私は訪問看護やね。
シカ

イヌさんはある?

イヌ あるけど、こちらの希望が通らない時はヘルパーさんの言うこと聞かとかないと仕方がない。
こっちの時間帯はもう決まってるけど、「また次はこの時間になります」って言われたら従っとかないと仕方がない。
キリン 支援を受ける側、世話される側はやっぱりその辺のところは、遠慮というものが多少なりとも働くかな。
ウサギ でも、自分がその日に、都合が絶対合わせられないって思ったら、それは言える。
キリン やっぱりどうしてもその日はってことは言えるけど、毎度そういうことは言えないので仕方なく合わせる。
ヘルパーさん来るなぁと思ったら、コロコロをかける。
シカ

ヘルパーさんが来るのに、掃除をしてしまう。

ウサギ それは掃除のヘルパーさん?
キリン 掃除もしてくれるし、台所もしてくれるけど。
シカ クマさんも気を遣っていることはある?
クマ あんまりそこまで考えたことない。
シカ 掃除をしたりとか。
クマ 自分ではするけど…
シカ ヘルパーさんが来るにあたり。
クマ いや、そういうのはない。
ウサギ いつもきれいにしてるから。
クマ 特に毎日じゃないから。ヘルパーさんは毎週木曜日だけど、前の日に掃除するとかそういうのはしないね。
別にそこまで気を遣う必要はないんじゃないかな。
シカ ヘルパーさんが来ることに気を遣うことはない。
クマ とは思うけどなぁ。やっぱり、人によって違うからなぁ。こればっかりは。そこまで気を遣ったことはない。
そんなに気を遣ってたら、話をするのにも気を遣うようになる気がする。

サービスは、基本的に使う側の希望に沿った内容だけど、当事者側には多少なり遠慮の気持ちが働くんですね。